就職、転職

本当のビジネス力が身につくスキルアップ法とは?【第2回】

スキルアップ

これからの世の中、社会人にとってどういうスキルがあると良いのでしょうか?
また、それをどうやって身につければ良いのか? などと悩んでいる方は大変多いと思います。

そこで今回は
本当のビジネス力が身につくスキルアップ法とは?【第2回】
をお送りします。
就活生の方も若手社員の方もぜひ参考にしてください!!

さて、今回のスキルアップのテーマは、「株を始めよう!」です。

民間の会社員、また就活生の皆さんは、株式会社に就職される方が多いと思います。
そこで、まず「株式とは何か?」をしっかり理解しておくことが必要です。
(実は、現役の株式会社の社員でも株式をよく理解している人って、本当に少ないんですよね。)

ましてや、これから株式会社を起業しようとしている人は、株式投資を通じて株式をよく理解しておきましょう!!

これからのビジネス力に必要な知識(経営スキル、財務スキル、マクロ経済知識など)は、株式投資をすることで身につきます。
では株式投資を行って獲得すべき知識・スキルについて、説明していきます。

株式の仕組みを知ることができる

さて、企業が事業を行うためには資金が必要です。そこで銀行から融資を受けたり、株主から資金を調達したりします。
企業は出資者を募るために、個別に出資をしてくれそうな会社とNDAを締結し、事業計画や経営実績を情報を開示し、デューデリンジェンスを行って出資を決断してもらいます。ベンチャー企業などはこのようなプロセスを経て、資金調達をしています。
しかし、企業規模が大きくなるにつれ、上記のように個別に情報開示していくことは困難となります。
そこで、株式を新規上場(IPO:Initial Public Offering)します。上場すると、広く遍く株主から株を買ってもらうことが可能となります。その代わり企業はIR(investor relations)といって、既存株主及び将来の株主候補に向けて、多くの情報を開示(disclosure)します。
開示する内容は、四半期・通期の決算資料や財務諸表、中期経営方針など多岐にわたります。

また、株主になると株主総会の議決権を保有することになります。株主総会に参加することもできますので、会社の仕組み、会社法などの理解しやすくなります。

さらに株式を理解しておくと、よくニュースに出てくる様々な言葉や仕組みを理解できるようになります。
・社員持株制度
・ストップオプション
・自社株買い
・TOB
・年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が株式運用比を上げる
・確定拠出年金(iDeCo)
・NISA
など

株の運用に触れることよって、株とは何か?株式会社とは何か?が体感できます。

ファンダメンタルズ分析を身につける

株式投資を行う場合、株の売り・買いを判断を行うために、「テクニカル分析」「ファンダメンタルズ分析」の2つの手法を用います。
ファンダメンタルズとは、国や企業の経済状態などを表す指標で、「基礎的事項」と訳されます。株式取引におけるファンダメンタルズ分析とは企業の業績や財務状況を分析することです。
一方、テクニカル分析とは、株価のチャートに様々な統計分析をして、売買のタイミングを見極めることに使われています。投資目的の方はこちらもおさえておかなければなりませんが、今回は忘れていただいて結構です。

今回の株式投資の目的は、あくまで経営スキルを身につけることです!
したがって、実際に株に投資することで「ファンダメンタルズ分析」を勉強しましょう。

まず、一番の基本は、「財務諸表」です。
財務諸表とは、企業のお金の状態を数値で表したものです。
特に財務三表と言われているBS、PL、CFについては読めるようにしておくことが必須です。基本のキですが、3つすべて数値の内容を読める人はそう多くいません。

●貸借対照表(Balance Sheet)
一般的に期末時点(例えば3月31日時点)の資産の状態
●損益計算書(Profit&Loss)
四半期や通年度一定期間の売上や費用、利益をみるもの
●キャッシュフロー(Cash Flow)
 キャッシュフローは一番単純で、実際のお金の流れを示したもの

そして、財務諸表が克服できたら、次は財務用語です。
以下は、トヨタ自動車の株価関連データです。(出典:Yahooファイナンス)


・PER(株価収益率)   時価総額÷純利益 または 株価÷EPS
・PBR(株価純資産倍率) 時価総額÷純資産 または 株価÷BPS
・EPS(一株あたり利益) 純利益÷発行済株式数
・BPS(一株あたり資産) 純資産÷発行済株式数

まだ、覚えなくて良いですが、実際に株を持って指標を見るときに徐々に覚えていきましょう。しかし、このあたりまで理解できるようになると、会社のなかでもハナタカです!

情報収集アンテナが高くなり、洞察力が身につく

株価は、個別企業の業績以外にも、外部環境によって上下します。
たとえば、規制緩和があった業界や、新しいテクノロジーが実用化されると、その業界や企業の株は上がります。
実際に自分が投資をした、企業の株の関連のニュースを知ることから始めましょう。
と、いっても範囲は多岐にわたります。

PEST分析という言葉をご存知でしょうか?
株価は、いろいろな外部要因によっても大きく影響します。
”風が吹けば桶屋が儲かる”
つまり、一見関係が無いようにみえても、ある出来事がその株価に大きな影響を与えたりすることがあります。その原因を知り、インサイト力をつけることが重要です。

自分が投資した株式の株価がなぜ、上がったり下がったりしているのか、株価と情報を見ながら、情報力収集アンテナが高くなり、分析力が身につきます。

実際に、株を買ってみよう!

思い立ったら行動あるのみ。思い立ったら吉日!
まずはアクションを起こしてみましょう。

1 証券会社に口座を作る

株式投資を行うには、まず証券会社に口座を作る必要があります。
私は一番はじめにマネックス証券の口座を開設しました。
その後、某大手証券会社の口座も作りましたが、やはりマネックス証券が使いやすいので、おすすめです。
証券口座には、マイナンバーや身分証明書のコピーなど申請は少し面倒ですが、口座の開設にお金はかかりませんので、ご安心ください。
ただし、マネックス証券は未成年は条件がありますので、未成年の方はよく調べてみてください。

2 証券口座のサイトで企業を調べる

証券口座が開設したら、webサイトにログインしましょう。
webに銘柄を調べる検索窓があると思いますので、そこに調べたい企業名や証券コード、たとえば、トヨタ自動車なら7203、NTTドコモ9437を打ち込めば、株価チャートや決算情報など様々な情報が得られます。
また、使いこなすと、業界別の動向や技術動向トレンドなどもつかめるようになってきます。
この証券会社のWEBサイトは情報が非常に豊富です。
活用をオススメします。

3 株を買ってみる

企業分析ツールとして活用するだけなら、Yahooファイナンスのような素晴らしい株価サイトがありますので、それでも大丈夫です。
しかし株を買って見ると、自分の資産の増減は気になりますよね。
・株価の動向が気になる。(日経平均や、株価の上げ下げしている理由を調べる)
・やはり儲かっていると嬉しいので、勉強のモチベーションになる
といったように、自分ごととして捉えるので絶対に買うことをトライしてみてください。

予算の上限を決めることです。
たとえば、10万円以内と決めたらその範囲で行う。生活費などとあてないでくださいね!^^;
投資はギャンブルではありません! ちゃんと分析をしてください!!

なお、売買単位は一般的に100株単位です。
たとえば、東京ディズニーランドを運営しているオリエンタルランドの株価は、一株14,000円くらいです。
すると14,000円✕100株=140万円必要なんですね!
株主優待パスポートをもうらうにも最低この金額が必要です。買えるわけないじゃん!と思いますよね。
その場合、1株単位(未単位株)を買う方法もありますが、いろいろと条件がありますので、ご確認ください。

低予算で買える株もあります。たとえばyahooやZOZOを運営しているZホールディングスは、株価は600円くらいなので、600円✕100株=6万円で購入可能です。(本日現在)

おまけ

今回の株式運用は、資産運用の目的ではありませんが、とはいっても、早いうちから資産運用に慣れておくことは大事です。長期の運用はお金を大きく増やしますが、それには、若いうちから始めることが必要です。

これから高校授業でも資産運用の授業がやっと始まるようです。
今まで、株や投資とご縁がなかったかたは一度トライしてみてください。
この本の一読をオススメします!

なお、株式投資は、自己責任で行ってください!
検討をお祈りします!