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[2020年振り返り]新型コロナ対応で残念だったことトップ10!

2020年は新型コロナ一色の年となってしまいました。まさかここまでの世界的なパンデミックになるとは誰も予想していなかったことでしょう。
新型コロナという未知の敵に対して、国がどう対処できるかで政府の力量がわかると思います。
しかし、連日コロナの感染拡大の一方、残念ながら政府の対応に残念な部分がわかった年でもありました。
そこで、2020年を振り返って、新型コロナの対応で超個人的に残念だと思ったトップ10を作ってみました。この反省点を活かして2021年は良い年にしていきましょう!

では、第10位から発表します。

第10位 自粛警察

こういうストレスがたまる時は、他人を強く攻撃してしまうことがあるんですね。時短営業をしない店などに嫌がらせの張り紙をはったり、他県のナンバーの車にいたずらをしたり、自粛警察をやっている人は、正義感を持ってやっているつもりなんでしょうか?
ストレスがかかることはみんないっしょです。自分だけではありません。
名前を名乗らずにこういった嫌がらせをすることは、ただの犯罪です。
はっきり言って、とても不愉快なことです。すぐに止めましょう!

第9位 佐賀誓いの鐘

国からの新型コロナウィルス対策の地方創生臨時交付金で、いまだにこのような箱物にお金を使おうとすることが行われようとしていることに驚きです!まさに時代錯誤甚だしいですね。
ちなみに、この「誓いの鐘」は佐賀県が新型コロナウイルスによる誹謗中傷対策を目的としているようですね。この鐘で誹謗中傷対策?? 空想力が欠如しているのは私でしょうか・・?^^;

佐賀の「鐘」、事業費削除の予算案提出へ 可決の見通し [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル
また、この「鐘」のほか、中高生のスポーツ大会で使う電光掲示板などの購入補助費5809万円、県立の体育館のトイレを和式から洋式に替えるなどの工事費6730万円もなどもありました。県はこれらにも全額、コロナ交付金を充てようとしています。また、県議会は佐賀空港に「宇宙」をテーマにした多目的スペースを整備する費用2400万円を計上しているそうです。
ちなみに電光掲示板は、コロナでスポーツイベントができるネット配信した際に得点が見やすくなるためだそうです。また佐賀空港の多目的スペースは、「密」を避けるために設置するらしいです。言っちゃわるいですが、佐賀空港ってコロナ前から密になっていたことはないですね。ww

第8位 9月入学

9月入学の件って、覚えていますでしょうか?
4月からの緊急事態宣言を受けて子どもたちが学校へ行けなくなってしまうということで、始業式のタイミングを遅らせることを目的に9月入学という話が浮上しました。世界の一部標準になっている9月入学を、この機にやってしまおうということで鳴り物入りで話がでてきました。当然、突貫でできるわけもなく話事態が消えてしまいました。
コロナにかこつけて進めるのではなく、日本の教育のあり方そのものからこの議論をしてほしいものです。

そしてもう一点、大学の授業料が払えずに退学する生徒や留学生などに対するサポートが無くやむなく中退する学生も相当数いたようです。
教育=投資です。
今は一所懸命勉強してもらって、将来社会で大活躍していただき、あとでたくさんの税金を払ってもらえばいいじゃないですか。
ここは一番に投資をしなければなりません!

第7位 FAX

一時期、新規陽性患者数の数が合わないということが発生しました。原因は作業ミス。特に各保険所が紙に書いてFAXを送って、またそのデータをコンピュータにインプットし直す作業で間違えが出たとのこと。

中国は、スマホや監視カメラとAIで管理しています。それに比べて今どきFAX!!
時代は令和ですよ!いくら何でも時代錯誤はなはだしいですね。

しかし、さすがにインターネット回線とPCはあると思うので、あとはフォームに打ち込めるようなソフトだけ提供していあげれば良いはずですよね。
今まで、誰も何もギモンに思ってなかったのでしょうか・・。
まあ、デジタル庁発足のきっかけにもなっていると思いますので、ここで一挙にDX(デジタルトランスフォーメーション)してほしいです!

第6位 PCR検査

PCR検査も動きが悪かったですね。
まずは、PCR検査は受けたほうが良いことに間違いありません。
なのに、PCR検査を数多く増やしたら、病院がパンクするとか言ってる方もいましたが、これは本末転倒です。感染症は陽性者を早く隔離することが大事です。

また、日本のベンチャー企業で一度に複数のPCR検査ができる自動検査機を開発している会社がありましす。ヨーロッパで販売を行っていて相手国から表彰されていました。テレビの取材で社長さんに「なぜ日本で販売しないのか?」インタビューをしたところ、日本では認可が取れるのに時間がかかるためだと説明されていました。
こんなのまさに規制緩和すべき話ですよね!!
新型コロナ>PCR検査、大量に速く 松戸の企業、全自動装置公開 国内販売目指す:東京新聞 TOKYO Web

第5位 病院経営

新型コロナで本当にたいへんなのは、病院及び医療従事者ではないでしょうか。
しかも、コロナ患者を受け入れている病院は人手がかかり、ベッドの回転率も悪く、そして何より他の病気の受診者が減ってしまし、赤字に陥っています。
さらに医者や看護師などにボーナスが出ないといった問題が起きました。なんで、夜のため、人のために昼夜がんばっていただいている人が報われないのか?

また、こういった医療従事者やその家族に対する差別が生じているということですが、日本ってそんな嫌な国だったのでしょうか?
本当に残念です。

第4位 給付金関連

給付金については、たくさんの課題がありました。

遅い

自民党は当初生活困窮者に30万円を配布する方向で進めていましたが、最後は公明党の圧力で全国民に10万円を配布することになりました。「連立を解消するよ」と公明党に圧力をかけられたら、「即決」っておかしいですね。

さらに遅いと言えば、手続関連でしたね。
特に持続化給付金は、申請がたいへんでなかなかハードルが高いし、また申請が受理されてお金が入金されるまでとても時間がかかっている。スピード第一でこのスピード感。
海外ではできて、なぜ日本ではできないのでしょうか。

またマイナカードは普及していないし、そもそも使えないことがよくわかりましたね!

給付金詐欺

一方で、企業を装って給付金を騙しとる詐欺行為が横行しました。
給付金の申請手続が面倒なのは困りますが、一方で簡易化するとこういう問題がでてしまうということがわかりました。

サービスデザイン推進協議会

これも問題になりましたね。
給付金対応の事務作業に「サービスデザイン推進協議会」がほぼ随契のような形で業務受託しました。しかしこの団体は、仮の形で、その仕事の大半が電通に流れていたというものです。
一般の会社でも、公正な購買を行っているのに、政府がこれほどの癒着体質があるのは、構造的な問題がありそうです。

第3位 アベノマスク

アベノマスク」の酷すぎるドンブリ勘定と低品質を検証する(松岡 久蔵) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)
これはひどかったですね。
466億円もの税金を投入し、国民の反対を押切り珍しくリーダーシップを見せた行動でした! 感染防止力の弱い布製で、非常にサイズの小さいマスクでした。
しかもマスク不足が解消されたころに遅れて配布され、ようやく配布されたと思ったら、今度は虫や異物混入などの品質問題で回収が行われました。

ただでさえ忙しい保健所のマンパワーをこういう愚策で現場を混乱させるとは本当に何を考えているのか。。

ここまでやったにもかかわらず使用率1~2%だったようですね。
閣僚や国会議員も普通のマスクをしており、このアベノマスクは安倍さんくらいしかつけてませんでしたね。
ここまできたら裸の王様です。

意地でもあのダサいアベノマスクをつけるはめになった安倍さんは、これで体調が悪化したのではないでしょうか。

第2位 政府の対応

メッセージが無い

安倍さんにしろ菅さんにしろ、このような非常事態に国民へのメッセージ発信がなさすぎます。ドイツのメルケル首相もいろいろと言われてはいますが、感情がこもっている発言はとても伝わります。

安倍さんにいたっては記者から「プロンプター」(原稿が目の前に出せる装置)についてよく突っ込まれていましたが、原稿が無いと発言もできないのでしょうか。
菅さんも官房長官時代と変わらずずっと原稿を読んでいますね。官房長官と首相は違うんですよね。

役人が書いた文章は、最大公約数で無難な文章なので、まったくもって伝わりません。

日中韓共同記者発表でプロンプターと呼ばれる透明板=カンペを使ったのは安倍だけ。はずかしい。自分では何も言えないのか。 - Togetter

ところで、「勝負の3週間」ってのがありましたが、あれは、誰がどういう勝負をしていたんでしょう?メディアも「勝負に惨敗です!」と嫌味をこめた報道をしていましたが、結果的には感染者数が増えたので惨敗ということでしょうが、アクションもKPIも何もわかりませんね。何が出来て何が出来なかったのか?それが振り返りできなくては、同じ過ちを繰り返すだけでしょう。

責任者不在

国と自治体が責任をなすりつけ合う様子がとてもひどかったですね。コロナは世界的な問題ですし、国民の安全と富を脅かす問題なので、これはまず国家がリードしていく問題だと思っています。それを受けて、どのように現場で対処していくかが自治体側のアクションです。最初から中途半端に自治体に投げるのであれば、国会議員を大きく減らして、GoToなどの施策もやめてほしいですね。

判断の根拠がわからない

年末からの新規陽性者数が増え、また「緊急事態宣言」を出そうとしています。
菅さんは、年末の時点では「緊急事態宣言」は考えていないと言っていましたが、なぜ一転したのか?
本当の理由はわかりませんが、一説には、12月31日の東京都の新規感染者数が1300人を超えて、さすがにトーンが変わったと言われています。そんな適当な雰囲気でやっているのか、とても疑問です。
今やデータの時代に、データ分析をもっと駆使すべきではないでしょうか。また国民が納得できる数値の根拠を見せてほしいものです。
11月に発表されたgoogleはコロナの感染者数の急拡大を予測していました。こういうデータはまったく無視されているのでしょうか。

12月17日午後時点のGoogleのシミュレーターによる感染者数予測図

後手後手

何かと判断がおそかったですが、特に、4月に中国の習近平国家主席を迎えることを忖度して中国からの渡航制限が遅れたり、東京オリンピック、パラリンピックを中止させないよう、延期が確定するまで緊急事態宣言の発令を引っ張りました。

また、新型コロナウイルス特別措置法の改正についても、あれだけみんな同意しているにもかかわらず、今年の通常国会までダラダラとひっぱりました。

また、新型コロナは指定感染症の危険度が5段階で2番目に高い「2類相当」になっています。(ちなみに2類相当は結核やSARSです。)感染者数の増加に伴い医療機関の負担が重くなっており、このため多数を占める軽症や無症状の人は宿泊施設や自宅での療養とし、入院は高齢者や重症化リスクが高い人に絞ることをしたいとずっと言われていますが、これもなかなか議論が進んでいません。

戦略が無い

「困ったら緊急事態宣言」では、何も考えていない証拠です。2度目の緊急事態宣言で少し終息したとしても、また人が多くでるGW、盆休みなどの観光シーズンに緊急事態宣言を出すのでしょうか。。

第1位 GoToキャンペーン

これはとにかくひどすぎる!

何がひどいかと言えば、

・政府の議論がGoToに終始
・一部の業界だけにむけた支援
・GoTo実施のタイミングを間違えている
・政府が外出、飲食のお墨付きを与えているように思わせる
・現場を混乱させた
・一番の稼ぎ時となる年末年始に延長させた
・コロナが終息したときにGoToを止めたら反動減が起きる

二階さんが旅行業界会長であることで、みんな二階さんをみて施策を検討しています。

当初は、「お肉券」とか「お魚券」なんで構想もありましたが、始めはフェイクニュースかと思いました。日本の国会議員さん、本当に情けなさすぎる。。

お肉券とお魚券のイラスト | フリー、無料で使えるイラストカット.com

まとめ

まとめると以下が課題ではないでしょうか。

1 リーダー不在
2 戦略の欠如
3 国民を向いていない
4 自分事として真剣に考えていない
5 属人的

これってもしかしたら、「失敗の本質」に書かれていることですよね!?

国会議員の皆さんはもう一度、今までのコロナ施策と「失敗の本質」を比べてみていただき、2021年は同じ過ちを繰り返さないように、ぜひよろしくお願いしたいと思います。